社会インフラや産業設備などを安定して稼働させるためには、制御・運用技術(以下OT:Operational Technology)が重要です。一方でサイバー攻撃の脅威はIT分野だけでなくOT分野にも拡大しており、OTシステムのセキュリティ対策の必要性が急速に高まっています。私達の生活を支えるために24時間365日稼働し続けるOTシステムに対して、セキュリティ対策がどのような影響を及ぼすか。これを事前に評価できればOTシステムを止めることなくセキュリティを向上させ、サイバー攻撃の脅威から私達の生活を守ることができます。日立の研究開発グループでは、デジタルツインの手法を活用したシミュレーション技術「セキュリティデジタルツイン」を開発し、OTシステムの安全性向上に貢献します。開発に携わった辻 大輔研究員と田村 悠研究員に開発の背景から成果、今後の方向性までを尋ねました。