気候変動を筆頭に人類が直面する全地球的課題、宇宙デブリを始めとした宇宙環境維持、つまり地球環境と宇宙環境のサステナビリティを実現する──。日立製作所の2050年に向けた宇宙領域での取り組みは、そうしたミッションのもと行われています。それでは、わたしたちが描くべき、2050年のあるべき（あるいは避けるべき）未来とはどのようなものか。この問いへの議論を深めるために、東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻教授の中須賀真一さん、宇宙航空研究開発機構（JAXA）宇宙科学研究所教授の宮﨑康行さん、日立製作所 研究開発グループの舟根司、田部洋祐とで座談会を実施しました。今回は、Vol.1 やVol.2でお届けした、宇宙開発ビジネスの現在や全地球的課題解決のための宇宙技術の議論を踏まえつつ、2050年に向けたあるべき社会の姿と、そこに寄与する宇宙産業の可能性について考えていきます。
